米国に帰国していたソフトバンクのデニス・サファテ投手(36)がパ・リーグMVP授賞式に出席するためだけに、この日早朝に再来日した。

 抑え投手としては両リーグで1998年の横浜(現DeNA)の佐々木以来となるMVP受賞。外国人選手初の正力賞も手にし「抑えとして取れるとは思っていなかった。人生で忘れられない年。本当にうれしい」と喜びをかみしめた。

 今季はプロ野球記録のシーズン54セーブを挙げ、大車輪の活躍だった。4月に通算178セーブで外国人最多を更新し、7月に200セーブを最年長36歳で達成。日本シリーズ第6戦では来日7年目で初めて1試合3回を投げ、サヨナラ勝ちでの日本一につなげた。

 ウエートトレーニングをしてから会場入りするなどすでに来季への準備を始めており「再びチームの優勝の力になれるように。けがさえしなければ結果はついてくる」と自信を示した。通算229セーブは史上4位。1位は岩瀬(中日)の404、2位は高津(ヤクルト)の286で「ナンバーワンは無理だが、2番を目指してやっていきたい」と意欲を見せ、再び米国に帰国するために会場を後にした。