巨人が獲得調査を進める西武野上亮磨投手(30)は今季、飛躍的に進化を遂げた。球速では、自己最速を更新する149キロをマーク。キャリアハイの11勝は周知の事実だが、メジャーリーグで浸透するデータ指標「セイバーメトリクス」が野上の魅力を示した。

 1イニングに何人走者を許したかを示す「WHIP」は1・06。1・20がエース級の数値と言われる中、西武菊池(0・91)、楽天岸(1・02)に次ぐリーグ3位。セ・リーグを含めても、巨人菅野(0・85)、マイコラス(0・98)には劣るが5位にランクした。

 野手の守備が関与せず、投手が与えた本塁打、四死球、奪三振から投手能力を評価する「FIP」は、楽天則本(2・38)、阪神メッセンジャー(2・58)、巨人マイコラス(2・59)、巨人菅野(2・73)、西武菊池(2・87)に次ぐ、両リーグ6位(3・11)だった。