ついに日本ハム大谷の大リーグ挑戦が動きだす。

 日本野球機構(NPB)と米大リーグ機構(MLB)、大リーグ選手会で続けていた新ポスティングシステム交渉が22日、合意した。

 大リーグ球団が日本球団に支払う譲渡金の上限は、今オフに限り従来通りの2000万ドル(約23億)。大谷の申請期間は米国時間の12月1日から同22日まで。従来の30日間より短いため、MLB30球団は、日本ハムがポスティング申請を行う前までの期間で、大谷対して文書によるプレゼンテーションを行うことが可能になる。契約交渉はできない。

 まさに「大谷ルール」だ。大リーグ側は最重要選手と認識している大谷の移籍先が決まらない限り、他のFA選手との交渉も進められないため、大谷との交渉の早期決着を要望。越年は避けたい状況の中、21日間の交渉期間でまとまった。

 同じくポスティングシステムでの大リーグ挑戦を容認されている西武牧田は、大リーグ球団との交渉期間は従来通り30日間で、申請開始時期の縛りはなく、米国時間12月1日以降から可能になる。

 18年から採用される新ポスティングシステムは、大リーグ球団が日本の球団に支払う譲渡金の額が、選手が交わす契約総額によって変動する。

 契約総額が2500万ドル以下だった場合は総額の20%、2500万ドル以上5000万ドルまでは同17・5%、5000万ドル以上は同15%が日本の球団に譲渡金として支払われる。

 新システムは、18年11月1日から21年10発31日までの3年契約になる。