巨人山口鉄也投手(34)が30日、東京・大手町の球団事務所で契約更改交渉を行い、9600万円減の年俸2億2400万円でサインした。3年契約の3年目だった今季は18試合の登板に終わり、60試合以上登板は9年連続でストップした。「1年間1軍にいられなかった悔しさもあるし、1軍がいい場所だなとあらためて思った。悔しさがすごく強かった」と厳しい表情で振り返った。

 来季の巻き返しの鍵を「柔軟性」と「投球術」とした。「どんどん体も硬くなってきて、しなりやキレがなくなってきたのが、結果が出ないところに通じたのかなと思う。若い時のイメージで投げても肩甲骨が動かないなとか感じた」と話し、すでにストレッチなどで柔軟性アップに着手している。左打者への攻め方も見つめ直す。「投球術をもっと磨きたい。今まで以上に内角を突いたり、外への制球をしっかり意識していきたい」と意欲を口にした。

 来季の4年ぶり優勝に向け、百戦錬磨の左腕の復活は欠かせない。「1軍にいられる保証もない。競争に勝たないといけない。まずはいかに左打者を抑えられるか工夫していきたい。1年1年が勝負。今年の大半をファームで過ごした悔しさをバネに、勝負の年だと思いながらやっていきたい」と力を込めた。(金額は推定)