西武山川穂高内野手(26)が5日、メットライフドーム内で契約更改交渉に臨み、球団提示を保留した。今季の推定年俸は1600万円。希望する倍増に届かなかったとみられ「決めているところ(額)があるので、妥協してサインはできないと。来年また4番を勝ち取るためには、納得しないといけないと思った」と説明した。

 4年目の今季は規定打席には未達も、自己最多の78試合に出場。打率2割9分8厘、23本塁打、61打点を挙げた。5月に登録を抹消されたが、7月の再昇格後は一塁のレギュラーに定着。2位争い佳境の9月からは4番を託され、助っ人メヒアが不振に沈む中での貢献度は大きかった。「今までは契約してもらえるだけでありがたかったですが、今年は自分に自信があったので。全試合は出ていないですが、確実に2位に貢献した強い気持ちがある。(契約更改は)年に1回ですし、伝えたいことはしっかり伝えたい。結果を出してなかったら、こういうことも思わない」と明かした。

 西武での保留は10年以来7年ぶり。鈴木球団本部長は「試合数を考えた中では最大限以上の評価をしている。後半戦のイメージは強いが143試合(出た中)での評価とは違う。次回交渉までに熟考したい」との考えを示した。【佐竹実】