オリックス金子が珍要求だ。11日、大阪市内で契約更改し、4年契約の最終年となる来季も現状維持の年俸5億円でサイン。交渉では「最近、球場が狭くなる方向なので、広くしてくれと言いました。京セラの(2階外野レストラン席上部にある)3階席に入らないと本塁打にならないとか」と外野フェンスを高くするなど例を持ち出したが、却下されたという。

 ジョークに近い申し出だが、その裏には今季痛感したふがいなさがある。「四球の数と被本塁打(21)がワースト。感覚としては毎試合1本は打たれている感じ」。12勝8敗と3年ぶり2桁勝利に乗せたが「まったく達成感はない」。来季は「優勝したい、じゃなくてするつもり。13年の田中マー君の成績(24勝0敗)に近づけたい。大谷君が抜けて、パ・リーグがつまらなくなったと言われないようにしたい」と意気込んだ。(金額は推定)