12日午後10時ごろ、名古屋市東区赤塚町の交差点で、同市千種区宮根台、元プロ野球中日投手で会社役員小松辰雄さん(58)が運転する乗用車が、横断していた自転車の男性と衝突した。男性は病院に搬送されたが、約10時間後、急性硬膜下血腫で死亡した。

 東署によると、現場は信号機と横断歩道のある交差点。小松さんは交差点を直進しようとしたところ、左から来た自転車と衝突したという。男性は30代ぐらいとみられ、同署は身元の確認を急いでいる。小松さんは仕事からの帰宅途中で、同乗者はいなかった。

 同署が小松さんから事情を聴くなどし、詳しい事故の状況を調べている。

 小松さんは1978年、ドラフト2位で石川・星稜高から中日に入団。中日のエースとして活躍し、通算122勝を挙げた。94年に引退した。