日本野球機構は14日、優れた判定をたたえ、表彰する2017年の「ファインジャッジ賞」を選定したと発表した。選ばれたのは以下の4審判が下した4つの判定。

 ◆西本欣司審判員(51) 6月6日、楽天-DeNA1回戦(山形)の6回1死一塁、スコアが9-1となった場面で一塁走者の梶谷隆幸外野手(DeNA)が二盗。8回の梶谷の打席で体に近い投球が続いたため、危険な投球と判断。両チームに警告を与え、トラブルを未然に防いだ。

 ◆市川貴之審判員(36) 6月25日、日本ハム-楽天10回戦(札幌ドーム)の7回1死一塁、打者聖沢諒(楽天)の手から離れたバットが、投手前の打球に当たった。間髪入れず守備妨害を宣告し、その後の処置、場内放送も的確だった。

 ◆杉永政信審判員(56) 8月1日、広島-阪神15回戦(マツダスタジアム)の9回1死一塁、一塁走者が二塁に盗塁した際、空振り三振でアウトになった打者の上本博紀(阪神)が、本塁の方向に体を寄せ、二塁へ送球しようとした捕手会沢翼(広島)を妨害した。一塁走者にもアウトを宣告し、試合が終了。勇気ある判定を評価した。

 ◆名幸一明審判員(49) 9月25日、ソフトバンク-楽天24回戦(ヤフオク)の8回無死一、二塁、右翼線への安打で本塁に突入した一塁走者岡島豪郎(楽天)の右手が、わずかにベースに触れたクロスプレーを最適な位置で見極めた。