ゲレーロ加入、上等や! 阪神坂本誠志郎捕手(24)が、巨人移籍が決まった前中日のゲレーロを警戒した。15日は大阪市内でラジオ番組に出演。巨人とは来年3月30日の開幕戦(東京ドーム)でいきなり対戦する。正妻奪取を狙う坂本にとって難敵になるが「まったく抑えられないというわけではない」と今季の本塁打王斬りに思いをめぐらせた。

 坂本の表情が一瞬にして引き締まった。大阪市内でABCラジオの「伊藤史隆のラジオノオト」に出演。出演直前に巨人が前中日の主砲ゲレーロの獲得を発表したことを伝え聞き、要注意人物としてマークした。

 「長打もありますし、あれだけ広いナゴヤドームでホームラン王(35本塁打)。ジャイアンツに行って(狭い)東京ドーム。また攻め方を考えないといけない」

 苦い記憶が残る。今季、自らマスクをかぶってゲレーロと対戦した中日戦が6試合ある。対戦成績は20打数7安打。3本塁打、8打点と打ち込まれた。「結構、賢い。同じ攻めには反応しない」とクレバーな打者であると分析。ただ、難敵であるとしながらも「まったく抑えられないというわけではない」と付け加えた。もちろん警戒はするが、打ち取るイメージはある。

 来年3月30日の開幕戦は敵地東京ドームで巨人と激突する。「1年目も2年目も開幕から試合に出られる状態ではなかった。認められた捕手が開幕のマスクをかぶると思う。そこを目指してやっていきたい」。今季はケガに苦しみ42試合の出場にとどまったがシーズン終盤には先発マスクをかぶる機会が増加。開幕マスクを奪い、巨人に加入のG砲を食い止める。【桝井聡】