中日平田良介外野手(29)が、2学年下の広島菊池から右方向への打撃の極意を学んだ。17日、静岡県内で菊池が行っている自主トレに今年から参加。広島のキャンプメニューの置きティーで、約15メートル先のネットを狙う打撃練習で感覚をつかんだ。「いい刺激を受けて、聞きたいことも聞けたので来て良かった。(菊池は)引っ張りも反対方向に打ち返すのも非常にうまい打者で、そのコツを聞きに来た」と満足げだった。

 昨晩から降り続けた雨の影響で球場内ブルペンでの自主トレとなったが、収穫は大きかった。最後のメニューは打撃練習。快音を響かせながら、変化を感じ取っていた。「きれいな回転の打球が増えた。打球方向、打球の回転に片寄りがあったので、その両方を応用したら、反対方向にも引っ張るようなきれいな打球が打てるようになる」。バットの出し方、手首の使い方を聞き出した。

 愛知・豊田市内で行っていた単独自主トレを打ち上げ、静岡入り。プライベートでも交流があり「シーズン中だとキクもチームのことがあると思うので、なかなか話せないこともあったと思う。自分から聞きに行きたいと思っていた」と足を運んだ。

 後輩菊池が用意したミニオンズのニット帽をかぶって練習。笑顔が充実の証拠だった。昨年6月、プレー中に右膝を負傷。今季こそ1年間の活躍を誓い、大砲が目覚める。【宮崎えり子】