日本ハムのドラフト1位、清宮幸太郎内野手(18=早実)がマイペースを貫いて開幕1軍入りを目指す。18日、2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷でJRA競馬学校騎手課程生徒3人と交流。木馬体験などを行った。

 ジョッキーの卵との交流を終えた清宮は「最後に追い込む型ですかね」と、悩みながら自身を馬のタイプに例えた。理由は「マイペースだから。いつも準備が遅かったりするので。野球の試合に向けての準備も、念入りにするタイプです。だから、遅くなる」。中途半端な状態で、グラウンドに立ったことはない。だから、高校通算111本塁打は生まれた。

 目指す開幕1軍も、今まで通りの追い込み型で勝負する。「ペースは崩したくない。あれをやっておけば良かったと思わないように」と描いたペースを貫く。勝負をかける瞬間まで、課題を消化しながら我慢していくつもりだ。木馬体験でも最初は「めっちゃ、こわい」「やばい、ムズい」と戸惑った。徐々に慣れて、最後はムチを入れても体がぶれないほど上達した。野球でも、同じだ。最初からうまくいくとは考えていない。能力は十分あるからこそ、勝負どころまで力は蓄えておく。

 将来は3冠王が目標。ならば、目指すは中央競馬史上7頭目の3冠馬オルフェーヴルか。「自分のやることをやっていきたい」。オルフェーヴルのような末脚で開幕1軍入りのゴールテープを切る。【木下大輔】

 ◆オルフェーヴル 中央競馬の競走馬。爆発的な末脚を武器に11年の皐月賞、ダービー、菊花賞を制し、史上7頭目の3冠馬となった。12、13年には世界最高峰のレースの1つであるフランスの凱旋門賞に挑み、2年連続2着。15年に顕彰馬に選出され“競馬の殿堂”入りを果たした。