桐生に勝った男に、盗塁オールセーフも可能なフォームを伝授だ! 阪神ドラフト4位の島田海吏外野手(21=上武大)が19日、男子200メートルハードルの元アジア最高記録保持者で特別講師の秋本真吾氏(35)から、将来の盗塁成功率100%を期待された。

 鳴尾浜の新人合同自主トレで理想フォーム動画も見ながら指導を受け、実践練習を反復した。秋本氏はその走塁センスに感心し、「熊谷さんと島田さんは元々速いという情報を僕も記事で見たりしていました。でも正直、まだ全然速くなると思います」と断言。ドラフト3位熊谷敬宥内野手(22=立大)とともにフォームを完成させれば、まだまだ速くなると力を込めた。

 特に島田は中学3年の全国大会で、100メートル9秒98の日本記録を持つ桐生祥秀に先着した経験の持ち主。昨年12月の30メートル走では3秒99の好タイムも出したが、秋本氏は「しっかりフォームを作って、3秒7とか8がコンスタントにバンバン出るようになった時に、100%決められるんじゃないかな」と可能性に太鼓判だ。

 チームは昨秋の安芸キャンプで30メートル走を測り、トップは植田の3秒94だった。昨春キャンプの上位は荒木が3秒66で江越が3秒97。島田が3秒7を出せるようになれば、間違いなく金本阪神の強力兵器になる。

 島田は「今が完璧という風に全然思ってないので、少しでもいいものは吸収しながら自分のものにしたいという気持ちはあるので」進化を約束。今の速さに完璧なフォームが加われば、“盗塁失敗ゼロ”の偉業も夢ではない。【磯綾乃】