二遊間のレギュラーつかむぞ! 阪神大山悠輔内野手(23)が19日、大阪市内で国税局の確定申告PRイベントに参加。プロ2年目の目標を「1年間試合に出続けること」と設定した。全試合出場は、定位置奪取を意味する。内野の要だった大和はDeNAにFA移籍したが二遊間は西岡、上本、糸原、北條、植田らがひしめく大激戦区。勝ち抜けを誓う年男が、今季を“大山イヤー”にして13年ぶりVを導く意気込みだ。

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 にこやかな表情から、大山はスッと気を引き締めた。「1年間試合に出続けることが目標。去年は半分くらいだったので、1年間通して1軍にいて、チーム目標の優勝に少しでも貢献したいという気持ちです」。昨年の75試合からほぼ倍増となる全143試合出場。真っすぐ前を向き、18年のターゲットを明かした。

 全試合出場は、自動的に二遊間のレギュラー取りを意味する。2年目で全試合出場すれば、阪神では05年鳥谷以来、13年ぶり。当時全146試合遊撃を守った鳥谷をお手本に、二遊間どちらかのポジションをモノにして、センターラインの一角を担う意気込みだ。

 二遊間の要だった大和がFA権を行使してDeNAに移籍。チャンス到来だが、今季の二遊間はレギュラー白紙で超激戦区だ。大山の他に、西岡や上本の中堅組、糸原、北條、植田らの若虎も虎視眈々(たんたん)。守備力も必要なポジションだけに、勝ち抜けは容易ではない。23歳の若さが売りの大山の武器は“ひたむきさ”だ。

 「(一塁への)全力疾走は僕みたいな若手では当たり前だと思います。何が起こるかわからないので。そういうところからしっかりやっていきたい。意識すれば(全体的に)変わってくると思う」

 昨季は新人ながら12試合4番も務め7本塁打、38打点をマークした。DeNAとのCSでは13打数7安打で打率5割3分8厘、1本塁打と敗退の中で存在感を示した。契約更改でも1000万円増の推定年俸2500万円を勝ち取ったが、慢心はない。

 オフ期間の自主トレは「しっかりやれている」と手応え十分。「(キャンプまで)残りの時間も少ないので、今できることを自分で考えてやっていきたい。体作りも気持ちの部分も、全ての面で準備したい」と力を込めた。181センチ、85キロ。待望の大型中軸候補が二遊間の一角を奪い、一気の大ブレークを目指す。【真柴健】