3月のオーストラリア代表との強化試合(3日・ナゴヤドーム、4日・京セラドーム)に出場する侍ジャパンのメンバー6人が23日、都内で発表された。稲葉篤紀監督(45)が初めてフル代表を率いる。

 発表されたのは、4番候補のDeNA筒香嘉智外野手(26)、クローザーの有力候補のDeNA山崎康晃投手(25)、抜群の守備力を誇る広島菊池涼介内野手(27)、驚異的な身体能力を持つソフトバンク柳田悠岐外野手(29)、昨年のWBCでも先発の柱として活躍したソフトバンク千賀滉大投手(24)、昨秋のアジアチャンピオンシップに出場した強肩のソフトバンク甲斐拓也捕手(25)。

 稲葉監督は「オーストラリアは世界ランキング7位。メジャー選手は多くないが、東京五輪で対戦する可能性が高い(メンバー)。そういう意味でも貴重。ワクワクするし、身が引き締まる」と意気込みを語った。

 同監督は、6人の選出理由についても説明した。

 筒香には「クリーンアップを東京五輪で打ってほしい。球界全体を見回しても本当の4番打者は見当たらない。4番を打つ可能性は大きい」。

 山崎康には「アジアチャンピオンシップで抑えをやってくれた。まだ若い」。

 千賀には「WBCで落ちる球が有効だった。絶対に必要」。

 甲斐には「守備が魅力。ジャパンの正捕手を期待」。

 菊池には「WBCを戦って、野生の勘、チームに与える力が大きい。軸になってほしい」。

 柳田には「けがもあって代表では大会(参加)ができていない。フルスイング、身体能力、プレースタイルはお手本になる」。

 2月には12球団のキャンプ地を巡り、同月中旬にも残りの選手を選考していく。