「筒香+柳田」で、脱スモールベースボールを目指す。侍ジャパンの稲葉篤紀監督(45)が23日、都内で会見を行い、オーストラリア代表と対戦する「ENEOS 侍ジャパンシリーズ2018」(3月3日・ナゴヤドーム、同4日・京セラドーム大阪)に出場する第1次メンバー6選手を発表した。

 昨年のWBCで全試合4番を務めたDeNA筒香については「東京オリンピックでクリーンアップを打ってほしい」と東京五輪の4番候補に指名。就任後初のフル代表戦に向けて「今の球界全体を見渡しても本当の4番打者というのは見当たらない。筒香選手が4番を打つ可能性が高い」と期待した。

 筒香とともに、外野手では3年ぶりの代表復帰となるソフトバンク柳田を選出。就任時から「スピード+パワー」をテーマに掲げる中で「スピードだけでもパワーだけでもだめ。スモールベースボールという印象はつけたくない」と宣言。「4番筒香」に加えて、「1番柳田」が実現すれば強力なオプションになる。

 柳田は日本一に輝いた昨年の日本シリーズで全6試合1番で出場し、打率3割2分、4打点、2盗塁と「スピード+パワー」を体現。稲葉監督は、柳田の打順については残る22選手の顔ぶれ次第としながら「彼のフルスイング、身体能力、プレースタイルはお手本になる」と打線の軸として期待した。【前田祐輔】