今年最初の実戦で1発を放った西武秋山は、自戒を込めて言った。「狙って打ったのなら自分のスイングが出来ているということだけど、もう少しコンパクトに振ろうと思ったのが風に乗ったんで」。紅白戦の5回2死二塁で、中塚の高めに抜けた初球真っすぐを右中間席に放り込んだ。「まだシーズン中じゃない。あまり、ホームラン、ホームランと言われると、良い薬にはならない」と続けた。

 昨季は自己最多25本塁打も、ホームラン打者ではないと自覚するからこそのコメントだった。守りでは、本職の中堅ではなく右翼を守った。「金子が(中堅を)練習してるからでしょう」と指摘をかわしたが、3月3、4日のオーストラリア代表戦での侍ジャパン選出が確実視されている。同じく中堅を守るソフトバンク柳田もおり、先を見据えた起用だった。「まだ慣れないですね」と言ったが、2度の守備機会を無難にこなした。