脳腫瘍からの再起を目指す阪神横田慎太郎外野手(22)が、完全復活へ向けて大きな1歩を刻んだ。17日、高知・安芸市の阪神2軍キャンプでリハビリ開始後初の屋外フリー打撃に臨んだ。70スイングで3本の柵越え。「思っていることはできたかなと思います。自分が出せるスイングは出せた」。昨年2月上旬以来となる感触に言葉を紡いだ。

 ◆阪神横田のこれまでの経緯 17年2月11日、数日間にわたり頭痛の症状が治まらなかったため、沖縄・宜野座キャンプを離脱。9月2日に兵庫・西宮市の球団寮に戻る。「脳腫瘍」を患っていたこと、8月下旬に症状が消えて安定した状態となる「寛解」と診断されたことなどを同3日に明かした。11月16日に育成契約を結び、「124」の3桁背番号での再出発となったが、球団はそれまでつけていた「24」を空けて復活を待つ姿勢をみせた。今年は2軍の高知・安芸キャンプに参加し、前日16日に練習復帰後では初となる屋外ロングティーを行ったばかりだった。