阪神ドラフト5位の谷川昌希投手(25=九州三菱自動車)が19日、1軍キャンプ合流のため沖縄・読谷村の宿舎に入った。高知・安芸キャンプの実戦で、2試合3回を0封した安定投球を評価され、今日20日から練習に合流する。初の昇格に「うれしいですね。インコースをつく投球を評価していただけました。やっと1歩踏み出せた感じです」と気持ちを新たにした。

 2軍では最速149キロの直球と打者の内角をえぐるシュートを武器に結果を残した。プロ初実戦の12日韓国・ハンファ戦(安芸)で1回完全デビュー。17日の2軍西武戦(春野)も2回を無失点に抑えた。矢野2軍監督からは「自分の持ち味をしっかり出してこい」と激励されての1軍だ。

 順調にアピールを続ければ、3月3、4日に故郷福岡で行われるソフトバンクとのオープン戦(ヤフオクドーム)で登板する可能性もある。「ホークス打線は気になりますね。地元が福岡なので、テレビでよく見ていた。投げてみたいです」。日本一軍団相手の腕試しにも意欲十分だ。

 今季の目標は「開幕1軍&60試合登板」。社会人出身の即戦力右腕が、舞台を宜野座に移して存在感を発揮する。【古財稜明】

 ◆谷川昌希(たにがわ・まさき)1992年(平4)10月6日、福岡県八女市生まれ。筑南中-筑陽学園-東農大。九州三菱自動車では車を販売していた元営業マン。1年目から都市対抗でも登板し、社会人日本代表で出場した昨年10月のBFAアジア選手権は胴上げ投手に。最速149キロの直球とカットボールやシュートなどの変化球が武器。契約金5000万円、推定年俸840万円。背番号34。家族は両親と兄。175センチ、81キロ。右投げ右打ち。