パ・リーグ6球団とパシフィックリーグマーケティング株式会社は20日、東京・渋谷で合同会社説明会の「ビジネスキャンプ2018」を開催した。プロ野球界初の試みに学生ら1200人が参加。個別ブースでの企業説明、ビジネスアイデアドラフト会議などで盛り上がりを見せた。

 ドラフト会議は、パ・リーグの集客策を競うもの。大学生6人が登壇。友達勧誘チケット企画、球場グルメ企画、インバウンド集客企画、不動産会社と連係した転入者を平日の試合に勧誘する企画、球場限定の化粧品販売企画を発表した。

 ロッテ、西武、ソフトバンクの3球団が、信沢克彰さん(東大経済学部経営学科3年)のスマホを利用したグルメ企画に入札し、ロッテが交渉権を獲得した。日本ハムとオリックスは宮腰諒志さん(早大)の転入者向けチケット企画に入札し、オリックスが交渉権を獲得した。楽天は葉凌豪さん(明大)の時差チケット企画を単独入札した。いずれの球団も、賞として球団幹部、あるいは球団役員への面接シード権を授与した。

 パシフィックリーグマーケティング株式会社の根岸友喜社長(41)は「プロ野球の球団が採用活動をしていることを知ってもらえた。来年も他のスポーツ団体を巻き込んで開催したい」とイベントの成功に手応えをつかんでいた。