ホロ苦デビューをバネにする! 阪神ドラフト1位の馬場皐輔投手(22=仙台大)が21日、練習試合KIA戦でプロ初実戦に臨んだ。9回に登板。先頭から3連打で1失点すると、1死二、三塁から再び3連打を浴びて降板した。最速は143キロにとどまり、1/3回を被安打6の4失点。それでも金本監督は「良かったんじゃない、いきなり洗礼を浴びて」と前向きにとらえ、長い目で見守る方針だ。

 直球も変化球も、高く真ん中に入った。最後は香田投手コーチが「変な後遺症を残す前にね」と気遣う形で、登板予定のなかったドラフト5位谷川にバトンを託した。馬場は「腕を振りきれていなかった。そういう面で負けてしまった。高さも甘かった」と猛省。「強い球をコースに投げられるようにしたい。バッターに向かっていく気持ちをしっかり持って、ゼロにこだわるようなピッチャーになりたい」と力を込めた。

 試合後はサブグラウンドの特守へ。駆けつけた金本監督の359球ノックを谷川、小野、才木とともに受け続けた。汗にまみれた悔しすぎる1日を、必ず糧にする。【佐井陽介】