西武十亀が新フォームで進化を示す。キャンプインから2段モーションへの変更に着手。左膝を上げた後、もう1度上げ直すことで軸の右足にしっかり体重が乗り、安定感が増した。23日、高知・春野での2次キャンプでは52球のブルペン投球。力強い直球と変化球を投げ込み「バランスよく投げられてます。ここ最近では一番の状態できていると思う」とうなずいた。

 これまでも、キャッチボールでは上げた左膝を1度止める形で投げていた。ルール変更を受け「試してみよう」と挑戦。フォームのブレがなくなり、ボールへの手応えを実感したことで、本格的な修正を決めた。

 決意の表れでもある。昨年は20試合で8勝7敗。今季は3年ぶりの2ケタ勝利だけでなく、菊池とともに先発陣の柱として仕事が求められる。25日ロッテ戦の2番手で、今季初の対外試合マウンドに上がる。「今までは自分との会話でしたが、これからは打者との会話になる。ブルペンと同じように落ち着いて投げられるか。しっかり投げたい」と表情を引き締めた。