日体大の「ドラ1候補コンビ」がパーフェクト発進だ。昨秋大学日本一に輝いた首都大学リーグの日体大が23日、沖縄・浦添市内で沖縄電力と今季初のオープン戦を行い、最速150キロ右腕の松本航投手(3年=明石商)と同153キロを誇る東妻勇輔投手(3年=智弁和歌山)が、ともに2回無安打無失点と好投した。

 中日、ソフトバンク、日本ハム、オリックスのスカウトが集結する中、松本は4回から登板。この日148キロを記録した直球と、ツーシームを決め球に5三振を奪い「直球が良かった。あと1カ月で左打者の内角と変化球の質を上げたい」と手応えを口にした。東妻は最速151キロを投じ、今年から解禁するカーブを交えた。「カーブできちんとストライクが取れるように練習したい」と言った。

 日本ハム岩舘スカウトは「東妻は球に強さがあり、松本は切れがある。両投手とも1位の可能性は十分」と評価した。古城隆利監督(48)は「2人とも良かった。攻略しづらい投手になってほしい」と期待を込めた。試合は3-6で敗れたが両エースが上々のスタートを切った。【和田美保】