巨人が上原浩治投手(42=カブスFA)との契約で合意したことが8日、分かった。10年ぶりの古巣復帰で、今日9日にも発表される。

 かつてのエースは09年以降、メジャー挑戦を続けたが、今オフは市場が停滞。当初はメジャー以外は引退と決めていたが、野球への情熱から日本復帰を決断した右腕に古巣もラブコールを送っていた。この日、関西燦燦会に出席した老川オーナーも「具体的なことは聞いていない」としながらも「もし復帰してくれるのであれば、こちらとしては当然、大歓迎で大いに期待しています」と話した。

 背番号は、11番となる。プロ入り後から一貫して、浪人時代の19歳の時を忘れないようにと、19番を背負い続けてきたが、現在はエース菅野の番号。斎藤現投手総合コーチの代名詞だった11番を再出発の数字とする。

 開幕まで残り約3週間での合流となる。百戦錬磨の名リリーバーはカミネロ、マシソンと勝利の方程式の一角に組み込まれることが期待される。帰国直前に「どこでやるにせよ、開幕には間に合わせたいと思っている」と話し、開幕1軍に照準を合わせている。生年月日も同じ高橋監督の元に、頼もしき男が加わる。