DeNA今永昇太投手(24)が、30日の開幕戦ヤクルト戦の登板を回避することになった。コンディション不良のため、今日16日からのオリックス3連戦の遠征に帯同しない。昨季チーム最多の11勝を挙げ、開幕投手の最有力候補だったが、大事を取るもよう。開幕投手は2年連続で石田となる見通しだ。

 3月に入り、浜口が左肩の違和感で再調整。ウィーランドも調子が上向かず、2月28日の練習試合を最後に登板していない。ラミレス監督は開幕投手について「3月中旬に決める」と競争を促してきたが、今永らが不安を抱える中、順調に仕上げてきた石田が浮上した。明日17日の先発に向けて大阪市内で調整した石田は「今は状態がいい。みんなが上がってくるまでキープしたい」と、屋台骨を支える覚悟を口にした。

 ピンチはチャンスでもある。今日16日に先発する高卒4年目の飯塚は「試されている。(開幕ローテを)つかみとれるように結果を残したい」。今回の遠征には再調整中だった井納が合流。ドラフト1位東克樹(22=立命大)、京山、熊原、バリオスら若手からベテランまでしのぎを削っていく。【栗田成芳】