阪神の打線が爆発して楽天に大勝した。福留、糸井、鳥谷、ロサリオら主力が遠征に同行しない中、今季のオープン戦ではともに最多となる20安打12得点。4安打の伊藤隼と原口、2安打の高山ら開幕1軍を狙うメンバーが安打を重ね、金本監督は「1軍枠、当落線上の選手たちがね。うれしい悲鳴ですね」と上機嫌に話した。

 2月のキャンプを2軍で過ごした中堅どころが意地を示した。今季1軍初先発の伊藤隼は6回に、則本の内角直球を右翼ポール際に運ぶソロ本塁打など3打点。昨季は代打で奮闘したが「そんなつもりはない」と気合十分だ。DeNAを戦力外となって加入し、途中出場で3安打の山崎は「2軍で1カ月やってきて、矢野監督に教わったことが出来ているのが、いい結果につながっている」と胸を張った。

 オープン戦は残り7試合。今日17日の中日戦からは本番モードで総仕上げに入る。開幕が近づけばメンバー選考を兼ねた出場機会は減ってくる。昨季チーム最多の20本塁打を放った中谷や16年新人王の高山らと、中堅の定位置を争う伊藤隼は「1打席、1打席というより1球、1球という気持ちでいきたい」と意気込んだ。4安打の原口は「久しぶりの良い感覚だった。まだまだ継続してやっていきます」と目をぎらつかせた。