登板はないが、ヤフオクドームのソフトバンク戦に同行した松坂大輔(37)の周りには旧友たちが集まった。同世代で同じようにメジャーを経験した和田とも談笑。「笑顔でしたね。ボクの方が暗かった」と左肩の違和感で出遅れている和田は自虐ネタを交え、松坂との会話を振り返った。

 右肩痛によるリハビリ経験のある千賀も「すごい明るかった。リハビリより、1軍で投げていると気持ちが違うのがわかる」と、松坂の変身ぶりを喜んだ。松坂自身も工藤監督へあいさつに出向いた。「(元気そうで)良かったですね」と、退団以来の再開に同監督も目を細めた。松坂も「連絡は取ってたけど(みんなに)会うのは久しぶり」と喜んだ。

 試合前練習では中日投手が取り入れている三塁から一塁までの遠投「サードスロー」に初めてに挑戦。森監督のマンツーマンチェックを受けながら、約20球を投げ込んだ。「強い直球を投げられるようなイメージを作るために助走をつけてやった。(遠投は)状態の悪いときに取り入れてきた。監督には悪い癖が出たら指摘してもらっていた」と松坂。25日のオープン戦最終登板(ロッテ戦=ナゴヤドーム)へ調整を続けていた。【伊東大介】