西武の3年目外野手、愛斗が“初安打”を放った。隣接する西武第2での2軍戦が雨天中止。急きょロッテ戦に呼ばれた。7回1死走者なし。代打で松永の初球、真ん中寄りのスライダーを左前に運んだ。「去年もオープン戦のこの時期に呼ばれて2打席凡退。今日は絶対に打とう」という強い気持ちが実った。昨年6月に1軍デビューも、9試合6打席無安打。オープン戦も含む1軍戦初安打だ。

 昨季は規定未満ながら、2軍で打率3割5分8厘、8本塁打。ブレークが期待されるが、今春キャンプ(B班)は2日目にインフルエンザを発症。体重が5キロ、落ちた。その後、ベストの87キロまで残り3キロまで回復。「いつ呼ばれてもチャンスをものに出来るようにと考えてました」と、準備を怠らなかった。辻監督も「(初球から振るのは)持ち味だから。うれしいことのひとつ」と目を細めた。一振りでアピールした。