中日の先発ローテーションに救世主が現れた。来日３試合目でオープン戦初先発した新戦力オネルキ・ガルシア投手（２８＝ロイヤルズ）が、６回先頭から３連打を浴びたものの、５回まで２安打無失点と試合を作った。「いい投球ができた。６回は球が甘く入った。疲れはなかった。５回まではスライダーでストライクも取れた」と１００球をメドに投げた先発マウンドを振り返った。

　２日前のブルペンで新戦力左腕は森監督から、右足を後に引いてから上げることを直接指導された。１９０センチの長身から繰り出される直球とスライダーが低めに集まり、強力なソフトバンク打線を封じた。

　指揮官は「今日のウチの中で一番良かった。もともと先発で取ってきたんだから」と、サヨナラ負けの後でも素直に喜んだ。朝倉投手コーチも「セットやクイックも改善できていた。十分じゃないですか。いいアピールをしてくれた」と、手放しで喜んだ。

　開幕ローテーションは小笠原、新外国人右腕ジー、松坂の３人は内定。４番手以降は笠原、鈴木翔、吉見、柳ら候補はいるが決め手に欠く状態だ。先発でも中継ぎでも起用できるガルシアの存在が、開幕に向けて大きくなってきた。

【伊東大介】