ヤクルト館山昌平投手(37)が22日、開幕ローテーション6番手に浮上した。オープン戦最終戦となる25日の日本ハム戦(札幌)での先発が決定し、神宮での1軍練習に合流した。昨年10月上旬に右肩と右肘の手術を受けて以来初の1軍登板に「この時期に1軍に立てる。全てのドクターとチームスタッフのおかげです」と感謝を口にした。

 投手陣の“救世主”になれる存在だ。開幕ローテは3月30日DeNA戦(横浜)のブキャナンから石川、由規、原、新外国人デーブ・ハフ投手(33=韓国LG)までは内定。最後の椅子を山中、岩橋、寺島らで競ってきたが、4月5日広島戦(神宮)の先発は決定に至っていないのが現状だ。

 そこにプロ16年目の館山が割って入ってきた。術後の経過は順調で、15日の2軍巨人戦に先発し5回1失点と好投。この日の約70球のブルペン投球を見守った小川監督は「(腕が)スムーズに出ている。感覚がいいと言っていた。期待できるんじゃないか」と目を細めた。試合では95球前後を予定。09年最多勝(16勝)右腕は「チャンスがあるのは確かなこと。どこまでできるか見せないといけない立場」と結んだ。【浜本卓也】