阪神小野泰己投手(23)の開幕ローテ入りに24日、当確ランプがともった。今季の実戦で26イニング連続無失点と結果を残し、3月に入っても好調を維持。ともに5番手の座を競っていた岩貞祐太投手(26)がこの日登板したウエスタン・リーグ中日戦(鳴尾浜)で6回2失点もピリッとせず、小野に白羽の矢が立った。

 ついに当確ランプをともした。小野はキャンプから好調を維持。22日のウエスタン・リーグ広島戦(由宇)では5回1安打無失点と圧倒した。2月から実戦26イニング連続で無失点。最終決定は今日の試合後となるが、香田投手コーチは「ずっと安定的に結果を残してくれているので。我々の信頼度というところは、かなりいいところまで来ているんじゃないですかね」と当確を匂わせた。

 メッセンジャー、秋山、能見、藤浪の4人はすでに決定。小野は5番手を岩貞と争っていた。岩貞はこの日、ウエスタン・リーグ中日戦(鳴尾浜)で6回5安打2失点。3四球を与えるなど制球が定まらなかった。見守った矢野2軍監督は「今日の投球と内容じゃ1軍で通用しないでしょ」とばっさり。伝え聞いた香田投手コーチも「よし、これで、というところまでは岩貞の今日の投球内容では…というところじゃないですか」と厳しく語った。岩貞は今後実戦を積んで調子を上げ、1軍での先発を目指すものとみられる。

 開幕ローテ投手の登板日については今日25日、オープン戦最終のオリックス戦(京セラドーム大阪)の後に話し合いの末、固まる見込みで、香田投手コーチも「明日まであるので、考えておきます」とコメント。小野は能見とともに、現状で空席となっている開幕2戦目の3月31日巨人戦(東京ドーム)か、4月5日のDeNA戦(横浜)の候補に入った。

 今日25日は開幕3戦目の4月1日巨人戦(東京ドーム)での登板が見込まれる秋山が先発。「結果を出すこと」をテーマに置いた。勝っていい形で締めくくり、開幕へ向かいたいところ。小野が加わった若い先発ローテで、スタートダッシュを支える。