中日大野雄大投手(29)は今季初マウンドで4回5失点と力を発揮できなかった。

 「立ち上がりからバランスが悪く、最後まで修正できませんでした」とため息をつくしかなかった。

 打たれてはいけない人に、ことごとく打たれた。初回は1死三塁から昨年まで同僚だったゲレーロに先制の中前打。3回、4回にも昨季本塁打王に適時打を浴びて、計4打点を献上した。

 全4イニングで先頭打者を出塁させた。2~4回はすべて四球。走者をためては上位に打たれる最悪のパターンを繰り返した。

 オープン戦で結果を残せず、開幕投手の有力候補がまさかの開幕2軍。2軍で4度先発して防御率0・36と文句なしの結果を出し、1カ月遅れで1軍マウンドにたどり着いた。前橋は昨年9月に同じ巨人を完封したゲンのいい球場だったが、無念のKOで快投を再現できなかった。