上行結腸がんのため23日に71歳で死去した元広島内野手の衣笠祥雄氏の訃報に、赤ヘルV1助っ人が哀悼コメントを寄せた。リッチー・シェーン氏(75=本名リッチー・シェインブラム)は、75年に来日。明るい性格でムードメーカーとなり、衣笠氏、山本浩二氏、ゲイル・ホプキンス氏らとともに強力打線の一翼を担った。

 「サチ(衣笠氏)は素晴らしい友人で、偉大なチームメートだった。いつもスマイルを絶やさず、誰に対しても親切だった。彼は選手として、守備、スピード、そしてパワーと、すべてを兼ね備えた選手だった」と懐かしそうに当時を振り返った。

 シェーン氏は75年5月17日大洋戦(那覇)で、プロ野球初の1試合左右両打席本塁打を達成した。同年10月15日巨人戦(後楽園)で広島が球団初のセ・リーグ優勝を決めた試合でも6番右翼で先発出場。胴上げのシーンでは金髪を振り乱し、5番三塁の衣笠氏らと喜びを分かち合った。「どうか安らかに眠ってほしい」と元同僚の冥福を祈っていた。