阪神ランディ・メッセンジャー投手(36)がリーグトップの4勝目を挙げ、チームの連敗を3で止めた。低めにボールを集め7回1失点。「今日はどの球種も低めに集めることができたね」。3、4月で4勝は2年連続だが、防御率1・82は昨年以上。ハーラー単独トップに躍り出た。

 大きなカーブで相手打線の体を前に出した。「1つの球種にすぎない」というが、投球に幅を持たせる代名詞。ヤクルトは試合前練習でカーブマシンを約30センチの「お立ち台」に設置。身長198センチのメッセに見立てたカーブ対策をあざ笑うかのように投げ下ろした。

 金本監督も「これがピッチングっていうね。ザ・ピッチャーという投球というか。球威もあって、駆け引きできて」と絶賛。これで地方球場では7試合6勝、松山では2勝目となった。「何でか分からない」と笑うが「何も変えないこと」が要因のひとつ。「チームメートに感謝」と頭を下げる姿も普段通りだ。