巨人ドラフト1位の鍬原拓也投手(22)が26日、埼玉・戸田球場で行われたイースタン・リーグのヤクルト戦に5回から3番手で登板し、3回89球4四球4安打4失点でプロ初の敗戦投手となった。自己最速の154キロをマークしたが、セットポジションからの制球に課題を残した。

 同点の5回、先頭の奥村を150キロ台の直球で追い込むと、最後は外角低めの154キロで見逃し三振。中大3年時に計測した152キロを2キロ上回る自己最速の直球で、球場をざわめかした。

 だが、2死から三輪を四球で出すと上田を中安、比屋根に四球で2死満塁。谷内に右前適時二塁打を打たれ、勝ち越しを許した。

 6回は2死から四球を出すも無失点。3イニング目の7回、2死一、二塁から同じくドラフト1位の村上に左前適時打を打たれ、追加点を奪われた。

 2軍での2度目の登板を終え「球速は意識していない。同点での登板だったので先発の気持ちで投げましたが、2アウトからの四球で弱気になってしまった。セットポジション、クイックモーションの時のコントロールをしっかりしないといけない。決め球もうまくいかなかった。1イニング、1人の打者に対しての球数を減らしていきたい」と課題を口にした。