救世主になれ! 阪神中谷将大外野手(25)が明日22日から今季初めて1軍に昇格することが20日、分かった。昨季20発を放った和製大砲は調子が上がらずオープン戦途中から2軍で調整。だが、ここ最近は16日のウエスタン・リーグソフトバンク戦(鳴尾浜)で2打席連続本塁打を放つなど復調気配。貧打にあえぐ打線の救世主となるか。

 12試合連続1桁安打の20年ぶり屈辱的貧打に、カンフル剤が投入される。中谷は昨季133試合に出場し打率2割4分1厘、チームトップの20本塁打をマーク。球団の右の生え抜き選手で06年浜中以来の大台到達だった。自慢の長打力で結果を残し打点も61打点をマークした。

 飛躍を期待された今季だったが、オープン戦途中から2軍落ち。低迷が続き、ウエスタン・リーグでも39試合で打率1割9分7厘、3本塁打と本調子には遠い。ただ、この日もウエスタン・リーグ巨人戦(淡路)の第1打席で二塁打を放つなど2戦連続の長打。徐々に調子を上げてきた。

 チームは攻撃陣が低調。チーム打率2割2分2厘、120得点、20本塁打とリーグ最低の数字が並ぶ。長距離砲は4番に座るロサリオが不調で、糸井、福留に頼っているのが現状だ。長打が魅力のスラッガーが暴れれば、相乗効果も期待出来る。得点力不足の現状打破へ、中谷に期待がかかる。なお、代わって俊介外野手(30)が2軍に降格する。