日本ハム上沢直之投手(24)が球団では11年ダルビッシュ以来の2試合連続完封勝利を挙げた。断続的に雨が降る中で117球の熱投。8回で降板予定が、そのまま雨天コールド。完封劇が転がり込んだ。「続けて結果を残せて良かった。環境は言い訳にできない」と頼もしかった。

 結果を出し続けられるのは、きれいに伸びる真っすぐのおかげ。16年の右肘手術後、負担のかからない投球フォームを追求。「いいボールを投げる時のフォームが、体にも優しい投げ方」と気づいた。テニスラケットなどを利用して「上からしっかりパンって、たたく感じ」と、フォームを固めた。

 専大松戸時代に「松戸のダルビッシュ」と呼ばれた右腕は、これで22イニング連続無失点。チームトップの5勝目を挙げ、防御率1・18は12球団断トツ。無双状態に突入した。