勝率5割で現在3位のDeNA。24日は、ドラフト1位の東克樹投手(22)が連続完封を狙って中日戦にスライド先発する。

 ルーキーの連続完封となれば、95年河原純一(当時巨人)以来23年ぶり。球団では、56年秋山登以来62年ぶりの快挙となる。

 防御率1・70は堂々のリーグトップ。今永らが不在の穴を埋めている。前回5月16日の阪神戦は9回を被安打3。5回まで初球ボールが2度しかなく、常時ストライク先行で攻めた。140キロ台後半の直球を軸とし、スライダーとチェンジアップを両コーナー低めに散らす左腕の王道スタイル。東はここにカーブを加えてくる。

 全投球の1割ほどまぶす第4の球種は、カウント球にも勝負球にも活用でき、打者にとっては邪魔な球種だ。日刊スポーツ評論家の三浦大輔氏は、このカーブを特に評価している。東のように腕の振りを緩ませずに操ることができれば、投球の幅を大きく広げる武器になるという。

 完封のウイニングボールを手に「これで終わりじゃない。ここから勝ちを続けていかないと。この完封を1つの自信として心の中にしまっておきたい」と話した。本来は23日に先発の予定も、雨天中止となり「大学の時もない」スライド登板となる。

 東にとってプロ初対戦となる中日は3連勝中と好調で、3位DeNAと1ゲーム差の4位に浮上してきた。アルモンテ、ビシエド、平田が打率3割をキープし、打順を入れ替えた京田&大島の1、2番コンビもやっかい。

 Aクラスを巡る攻防は、横浜スタジアムで17時45分開始予定だ。