日本ハムが開幕から安定した戦いを続けている。24日現在、首位西武と3ゲーム差の2位で貯金は5。好位置を確保している。

 ロングヒッターが並ぶ打線に目が行きがちだが、チーム防御率は12球団トップの3・35。23日は上沢が自身2戦連続となる完封で、2-0の勝利。大味な試合が少なく、締まった試合ができる。

 24日のロッテ戦は村田透投手が先発する。5月20日が誕生日で、33歳となって初登板になる。07年大学・社会人ドラフト1位で巨人に入団。戦力外となるも海を渡ってマイナーで結果を出し、インディアンスでメジャー先発を果たし、日本に戻ってきた。

 日本ハムで2シーズン目の今季は先発、ロングリリーフとチーム状況に応じた持ち場をこなし、2勝を挙げている。アメリカでもまれ、俗に言う「動くボール」を持ち込んできた印象だが、外角低めの直球に昨年以上の力がある。制球力も安定していて、ストライク先行で攻めていく。前回先発した10日のオリックス戦も6回1/3を1失点。ロメロの1発で降板したが、栗山監督に「よく投げていたけど…勝たせてあげられなかったのは、こっちの責任」と言わせる好投でクロスゲームに持ち込んだ。

 台所を下支えする村田のような投手が、強いチームには必ずいる。ロッテ戦を前にした23日は「できる限り、風を意識しないようにしたい。メンタルが大事。通常通りにやる」と落ち着いて話した。33歳、力と技の投球を披露する。

 ロッテ-日本ハム12回戦はZOZOマリンで18時15分開始。投げ合う相手は、プロ初勝利を狙うドラフト5位の渡辺だ。