侍ジャパンの稲葉篤紀監督(45)が24日、ヤフオクドームを訪れ、ソフトバンク-西武戦を視察した。これから12球団を視察する予定で、この試合がスタートになる。

 結果的に西武が圧勝した試合後は「西武は調子がいい選手が多い」「ソフトバンクはケガ人が多いなか、若手選手がチャンスを生かそうと頑張っている」と両チームの戦いぶりについて印象を口にしていた。

 気になる選手としては西武秋山とソフトバンク柳田の名前を挙げた。「以前から『1』を大事にしようと言ってきたが、秋山君も初球を逆転3ランにしたし、柳田君も初球をホームランにしていた」。侍ジャパンには欠かせない2人が、いい状態を見せてくれたことを喜んだ。「秋山君については自分が視察したときに本塁打を含む4安打を打ってくれるのは、何かの縁もあるんだと思う」。試合前には秋山とじっくり話すシーンもあり「動く球の対応について聞いてきた。選手側から発信してくれるのはいいこと」と笑みを浮かべた。

 この日を含め、6月8日までの8試合を視察する予定にしている。10月に中米ニカラグアで開催されるU-23(23歳以下)ワールドカップや11月の日米野球で指揮を執る予定。「各選手がチームの中での役割をどう果たしているのかを大事に見ていきたい」。侍ジャパン構築へ、新戦力も含めた「稲葉チェック」が始まった。