広島大瀬良が阪神メッセンジャーと並ぶリーグトップタイの7勝目を挙げた。中日を3失点に抑え、今季2度目の完投勝利。通算7度目は初の無四球と制球も安定していた。「ストライク先行を心がけた。ゾーンの中で勝負できた。次はマツダで、という思いもあった」。前回1失点完投した5日ヤクルト戦は神宮。マツダスタジアムでは3年ぶり完投だ。

 6得点した2回の攻撃では、右中間突破の2点適時二塁打で点差を広げた。12日阪神戦では決勝打に5勝目の活躍だったが、この日も自らを援護。「たまたま抜けてくれた。ストライクは積極的にと思っていた」とさわやかに笑った。

 今月4戦4勝で月間MVPの有力候補。初の球宴出場も近づいている。緒方監督からは要項発表会見で期待された。「そう言ってもらえるのはうれしい。1つ1つ積み重ねて、つかみたい」。首位を走るチームを大瀬良が引っ張っている。