阪神高卒2年目の才木浩人投手(19)が巨人打線を6回2安打無失点に抑え、プロ初勝利をつかんだ。

 「チームが連勝中だったので自分でストップして交流戦に、というわけにはいかないと思っていた。連勝でいい流れのままでよかったです」

 これでチームは今季最長の5連勝でセ・リーグ2位に浮上した。

 前回登板した20日中日戦(ナゴヤドーム)では5回12安打5失点でプロ初黒星を喫していただけに、見事にリベンジを果たした。

 金本監督は「前回の反省とか踏まえて、いろいろ捕手と相談しながらやったと思う。予想以上にジャイアンツ打線を抑えてくれました。本当に、できればもう1イニング行きたかったけど、球威も落ちてきたので、そこは次回のお楽しみというところで」と期待を込めた。ベンチで声を掛けた際には「『ちょっとバテたなあ』と言ったんですけど『バテてません』と言うから『ウソをつけ』と」というやりとりがあったことを明かし、満足げに笑った。

 ウィニングボールをつかんだ才木は「今日よくても次は全然ダメとなると、全く意味がない。継続していい流れに持っていければなと思います」と、すでに次戦を見据えていた。