試合前、ソフトバンクベンチに懐かしい顔が現れた。07年大学・社会人ドラフト1位のOB大場翔太さん(32)だ。スーツ姿を見つけた寺原、中村晃らが笑顔で握手を交わした。

 15年オフに中日に移籍し、16年のシーズンを最後に引退。現在は名古屋市内に住み、競輪選手を目指し、トレーニングに励んでいる。「体重は15キロくらい落ちました。(昨年の)試験に落ちたので勉強中です。体力もまだまだ足りません。下半身は強くなりましたね」。今年10月に再チャレンジする競輪学校の入試へ向けて準備を続けている。

 大場さんは東洋大から07年大学・社会人ドラフトで6球団競合の末、ソフトバンクに1位入団した。だが11年の7勝が最高と苦しんだ。通算は85試合15勝21敗、防御率4・39。