頭部死球を受けたヤクルト中村悠平捕手が、埼玉県内の病院でCT検査を受け、異常なしと診断された。

 2点リードの4回1死二塁、西武カスティーヨの初球の直球が中村の左側頭部を直撃した。その場に倒れ込むと、担架に固定されて、ベンチ裏に引きあげた。その後、救急車で搬送されていた。

 診察後、球場に戻り、死球が当たった直後について「耳の上に当たって、耳鳴りがしていた」と振り返った。チームの試合経過を気にしており「(先発の)石川さんに勝ちがついて良かった」と話した。

 中村に代わり、井野卓捕手が4回裏からマスクをかぶった。石川、近藤、中尾、石山と継投で接戦を制した。井野は「こういう時のために、いつも準備してやってきた」。強力な西武の山賊打線を4安打1得点に抑え「怖がらずに、球を信じて配球しました」と話した。