阪神の新外国人エフレン・ナバーロ内野手(32=カブス3Aアイオワ)が17日、西宮市内の球団事務所で入団会見を行った。一問一答は次の通り。

 --まずは自己紹介を

 ナバーロ オハヨウゴザイマス! エフレン・ナバーロです。今日はここに来られて、自分の次の章に進めることができて、本当にうれしく思っています。

 --阪神球団について

 ナバーロ すごく伝統のあるチームだと思う。ボストン(レッドソックス)やカブス(シカゴ)のようなチームという印象がある。(元阪神の)マートンをよく知っていて、彼から「素晴らしい球団」と聞いている。

 --マートンとの関係は

 ナバーロ 対戦相手としてもよくプレーしたが、昨年タイガース3Aのトレドでチームメートだった。

 --マートンからのアドバイスは

 ナバーロ 日本の文化や日本の野球、投手がどうやって攻めてくるかを話した。

 --日本の投手の印象

 ナバーロ 積極的に攻めてくるイメージがあるが、自分としてはしっかりアジャストしていかないといけない部分がある。早くそこを修正して、チームに貢献できるように頑張っていきたい。

 --マートンとは入団決定後にも話したのか

 ナバーロ 「おめでとう」と声をかけてもらい、レストランも教えてもらった。

 --マートンから成功の秘訣(ひけつ)は聞いたか

 ナバーロ 自分のスタイルは打席でしっかり我慢して右中間、左中間にライナーを打つこと。マートンも同じようなタイプということで「日本で楽しんで、日本の野球にアジャストしていけばしっかりやっていける」という話しをしてもらった。

 --愛称は

 ナバーロ みんなに“ナビー”と呼ばれている。ドラフトにかかってからそう呼ばれている。

 --知っている日本語は

 ナバーロ 「ミズ(水)」、「アリガトウ」、「ガンバリマス」。毎日少しずつでもいいので覚えていきたい。

 --食べてみたい日本食など

 ナバーロ これからいろんなところを見つけると思うが、昨晩は神戸牛を食べて、今まで食べた肉の中で一番美味しかった。

 --どんなプレーをしたいか

 ナバーロ とにかく毎試合準備をして、チームメート、ファン、すべての人のために自分が持っているものを最大限出せるように頑張っていきたい。チームの勝利に貢献出来るように、しっかり準備してやっていきたい。そのために自分も阪神に来たので、ベストを尽くしてやっていきたい。

 --プレースタイルについて

 ナバーロ 右中間や左中間、センター方向を中心にライナーを打つ打者。それが結果的に本塁打になることもある。打席の中でしっかりボールを見極めて、アジャストしていく部分はしていきたい。

 --ファンにメッセージを

 ナバーロ ユーチューブでも応援を見たが、勝っていても負けていてもどんなときでも素晴らしい声援を送っている。自分が持っているものすべてを出し切って、ファンにいいものを見せたい。

 --日本でプレーする心境は

 ナバーロ 本当に感謝しています。自分自身にとっても、家族にとってもこういう機会を与えてくださったことは本当にありがたいと思っている。

 --決断に至るまで迷いなどあったか

 ナバーロ 6年ほど前に日本から興味があるという話を聞いたことがあった。それからしばらく経ったが、日本でプレーすることはあるかなというのは、常に自分の頭の中にあった。他にいろんな選手が日本に来て、結果を残した選手も多くいたので、自分もその次になれるんじゃないかなと。タイミング的にもパーフェクトじゃないかという思いで日本に来た。

 --マートン以外にも、話を聞いた選手は

 ナバーロ アマダー(楽天)、クルーズ(元ロッテ)や他にも何人か話してもらった。「自分自身でやることを失わずに、しっかりプレーしていればうまくいく」という話を聞いた

 --マートンは研究熱心だったが、自身もそのようなタイプか

 ナバーロ (マートンは)一緒にプレーしたのは短い期間だったが、素晴らしい選手の中の1人。彼は自分より体が大きくて、差はあるがプレースタイルという部分では同じような選手かなと思う。

 --マートン以上の成績を残したいという気持ちは

 ナバーロ 彼が成し遂げた記録は素晴らしいもの。自分も少しでもそれに近づけるように、100%、110%自分が持っているものをしっかり出して、日本で頑張りたい。

 --一番自信のあるポジションは

 ナバーロ もともとはファーストだが、6年くらい前からレフト、ライトも守っている。どちらかというとレフトの方が出場する機会も多かったので、現状ではファーストとレフトという形かなと思う。

 --甲子園球場を見た感想は

 ナバーロ 本当に歴史のある球場だと思う。セシル・フィルダーもここでプレーしたことは知っている。そういう球場にユニホームを着て足を踏み入れたときは、すごい素晴らしい気持ちと、うれしい気持ちでしょうし、そこでプレーできることはすごく光栄だと思う。

 --キャリアとして阪神で全うするくらいの気持ちか

 ナバーロ 体の状態はいいですし、とにかくアメリカでやってきた自分としては区切りをつけて、また新しく日本でやってみたいという気持ちで来た。とにかく自分が出来ることをしっかりやりたい。

 --高くない指名順位からのし上がる原動力となったのは

 ナバーロ 家族がメキシコからアメリカに移ってきたが、メキシコの時にかなり苦労したという話も聞いていた。それでも自分のためにアメリカに移っていろいろとやってくれたことに対して、自分としてはなんとかお返しがしたいという気持ちがある。ドラフトも下位50位だったけど、自分としてはもっと上でドラフトされる選手だと見返したい気持ちも強くありました。