中日2年目の藤嶋が緊急登板でプロ初先発、プロ初勝利を挙げた。試合直前に聞いて「まじか、と。でもすぐに腹をくくった」。いきなり連打されたが中軸を3者連続三振。変化球をうまく使い、強力打線を6回2失点に抑えた。松坂が甲子園で大活躍した98年に生まれた20歳。父の日の記念星に「素直にうれしいです。ボールはしっかり感謝の気持ちを伝えて両親に渡します」とうれしそうだった。

 ▼中日は松坂に代わって先発した藤嶋がプロ初勝利。予告先発の代役で勝利投手は17年戸村(楽天)以来11人、12度目。代役先発での白星がプロ初勝利は94年ハートリー(ロッテ)14年浜田(中日)15年新垣(日本ハム)に次いで4人目。藤嶋はこれがプロ初先発で、代役先発が「プロ初先発初勝利」となったのはハートリー、浜田に次いで3人目。