阪神金本監督が20日、新外国人のエフレン・ナバーロ内野手(32=カブス傘下3Aアイオワ)にポイントゲッターを期待した。前日19日に甲子園室内で打撃練習を見守り、広角に打ち分ける姿をチェックした。この日、打順構想を問われ「打点を稼いでほしいけどね。タイムリー、タイムリー」と明かした。打順こそ明言しなかったが、5番など中軸として起用する思惑がにじんだ。

 ナバーロもやる気満々だ。この日はメディカルチェックを受けて鳴尾浜へ移動。虎風荘など施設を見学したあと、室内練習場で約50分間、打撃マシンなどを打ち込んだ。関係者は「外国人選手では結構、珍しく、かなり打ち込んでいました」と感心する熱の入れよう。就労ビザを取得できれば、6月中に1軍デビューする可能性もある。

 チームへの刺激は強い。器用な守備もセールスポイントで、指揮官は「一塁はうまいと思う。映像でしか見ていないけど」とうなずいた。11年には3Aでゴールドグラブ賞にも輝いた実力者だ。さらに「(守備位置は)外野と一塁と両方ね」と続ける。外野を守れればベテラン福留の休養日のオプションとして起用でき、高山や中谷らの発奮材料になる。競争を促し、用兵の幅も広がる新戦力だ。