西武松井稼頭央外野手が21日、西武第2球場で行われたイースタン・リーグDeNA戦に志願出場した。

 1番DHで先発。2打席凡退で迎えた6回に左前打を放つと、7回1死満塁の第4打席では、左越えに走者一掃の3点適時二塁打を放った。9回には四球を選び、サヨナラ勝ちにつなげた。

 この日は、まずメットライフドームで1軍の全体練習に参加。その後、自ら望んで隣接する第2球場に向かった。出場機会が限られる中、「明日からまた試合が始まる。その前に打席に立ちたいという話をしてました」と、実戦機会を求めた。

 2安打には「内容的にも悪くなかった。出ないよりは、出た方がいい」と笑顔だった。

 西武のユニホームを着て第2でプレーするのは、プロ2年目の95年以来、実に23年ぶりだった。「懐かしいなあと思います。当時は、(西武のベンチは)一塁側だったけどね」と話した。

 交流戦が終わり、首位は確保しているが、5位ロッテまで5ゲーム差の混戦だ。優勝経験も豊富なベテランは「1戦1戦、やっていくしかない。目の前の試合をしっかり勝っていけるよう、全員でやっていきたい」と口元を引き締めていた。