阪神は今季の交流戦で苦戦した。

 ラストゲームは1点を追う6回、糸井が2点適時打を放って逆転。力投していたプロ初登板初先発の馬場に勝利投手の権利が舞い込む、いい流れになった。だが、8回に救援陣がつかまると、9回に糸井の同点アーチで追いつくのが精いっぱいだった。

 今季初の引き分けに終わったが、金本知憲監督は「前向きにとらえましょうか。よく追いついたので」と振り返った。貯金2で交流戦に突入したが、期間中は6勝11敗1分けと大苦戦。全体で11位に沈み、セ・リーグ球団のなかでは最下位だった。指揮官は「結果が結果ですから」と渋い表情だった。

 借金3を背負って、再び、22日広島戦(甲子園)からリーグ戦に挑む。7月戦線に向けて新外国人のエフレン・ナバーロ内野手(32=カブス3Aアイオワ)の合流に期待が集まるほか、故障やコンディション不良で2軍調整中の守護神ドリスが1軍復帰間近で、マテオ、高橋聡も実戦復帰が近づいている。また不振のロサリオは23、24日の2軍交流戦ヤクルト戦(新潟三条)にも出場予定で復調に必死だ。

 首位広島とは4・5ゲーム差。射程圏内にとらえているだけに、戦力整備して、巻き返しを図りたい。