鷹の「勇也」が勝負どころで決める! ソフトバンクは21日、リーグ戦が再開する22日からの敵地オリックス戦に向けてヤフオクドームで全体練習を行った。Aクラスをかけて戦う3連戦。代打の切り札、長谷川勇は勝負強さ発揮に気合十分だ。

 今や日本の英雄となりつつある、あの男と、同じ名前だ。サッカーのワールドカップ、コロンビア戦で決勝ゴールを決め、日本を金星に導いたFW大迫勇也と名前の読みも漢字も同じだ。

 「サッカーにはあまり興味がないんですけど、大迫選手は知っていますよ。『半端ないって』でしょ? その動画は見たことがあります。名前が一緒? 知らなかった。ぼくが打ったら『半端ない』って言われそうですね。それはちょっと嫌だな」と笑った。

 昨オフの右足首手術を完治させ、今月15日に今季初昇格。16日の広島戦では代打で今季初安打の同点打を放った。19日ヤクルト戦では7回の三ゴロで一塁へヘッドスライディング。ヘディング弾で名をとどろかせた大迫ばりに、頭から飛び込む執念のプレーを見せた。リクエストでアウトになったが、1度はセーフの判定を誘って盛り上げた。

 「ここ何打席かは力の抜けた、いい感じで打席に入れている」と手応えをつかんでいる。「試合に出て1分もかからずに終わることもある。練習や準備に時間をかけているわけだし、自分が出る短い時間で集中してやりたい」と代打起用の心構えもバッチリだ。戦国状態のパ・リーグを抜け出すべく、帰ってきた安打製造機がキーマンとなる。【山本大地】