巨人上原浩治投手(43)が、ファン投票で11年ぶり8度目の出場を決めた。

 10年ぶりに日本球界へ復帰した今季は16試合に登板し、3敗6ホールド防御率5・40。「複雑な気持ちが1番ですね。選んでもらったことにはすごく感謝していますけど、それに伴う成績があげられていないので、複雑です」と心境を口にした。それでも、地元大阪での第1戦(京セラドーム)が行われることに「出るからには結果を出したい。(大阪では)震災がありましたから、自分の家の方も被害がありましたので、被害にあわれた方々に何かメッセージを伝えられたらと思います」と活躍を誓った。

 過去に出場した7度のオールスターでの思い出には1年目の99年、当時オリックスのイチローとの対戦を挙げた。「キャッチャーのサインに首を振ってフォークを投げてホームランを打たれてしまった」と初回2死、カウント2ー2からフォークをバックスクリーンへ運ばれ、ソロを許した苦い記憶を振り返った。「キャッチャーのサインにあまり首を振らない方がいいのかなと感じました」と苦笑しながら「1イニングを任されたら、キチンと3つのアウトを取れたらいいと思う」と意気込んだ。